羅盤の使い方

 風水羅盤(らばん)は、風水師が地形・建物・方位などを精密に観測するための専用の羅針盤です。普通のコンパスとは違い、円盤状に何重にも同心円が刻まれ、多くの「層」や「環」に方位や風水理論の情報が組み込まれています。以下、初心者向けに基本的な使い方を整理します。


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1. 羅盤を使う目的

  • 家や墓、建物の吉凶方位を調べる

  • 気(エネルギー)の流れを把握し、適切な配置を決める

  • 八卦や二十四山などを正しく割り出す


2. 基本的な扱い方

  1. 水平をとる
    羅盤を使うときは、必ず水平にして手や台の上に置きます。水平器がついている羅盤もあります。

  2. 自分の位置を決める
    調べたい建物の「向き(坐向)」を確認します。

    • 「坐」…建物の背後の方角

    • 「向」…建物の正面の方角

    一般的には玄関や大きな窓のある方向を「向」とします。

  3. 羅盤の針を安定させる
    中央の磁針を完全に止めて、羅盤の基準線(天池線)と合わせます。

  4. 方位を読む
    針の向きに合わせて、外周の二十四山や六十四卦の環から方位を確認します。


3. 読み方の階層

羅盤は「層(環)」ごとに意味があります。代表的なものは以下の通りです。

  • 八卦環:乾・坤・艮・巽など八卦の方位

  • 二十四山:八卦をさらに細分化した24方位

  • 六十四卦環:さらに細かい方位の吉凶判断に用いる

  • 九星環:飛星風水などで使用


4. 実際の測定例

例えば、自宅の玄関の方角を知りたい場合:

  1. 玄関前に立ち、家の中を背にして羅盤を構える

  2. 羅盤の基準線を家の正面と平行にする

  3. 針を安定させてから、針が指す位置の「二十四山」を読み取る

  4. その方位が「巽」や「乾」など、どの山に属するかを確認し、風水判断に用いる


5. 注意点

  • 近くに金属や磁気を帯びた物(車、電化製品、鉄骨など)があると測定が狂います。

  • 測定は一度ではなく、数回行って平均を取ると正確です。

  • 羅盤の環は流派によって構成が異なるので、自分の学んでいる流派に合ったものを使用するのが基本です。


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