第3章 寅の巻「玄空飛星派風水について」 その2

 


それから、日本は漢字の国だから方位区分に「アルファベット+数字」を用いてはいけないということありません。壬をなかなか「みずのえ」、癸をなかなか「みずのと」と読めない方は漢字文化圏であっても最左列の区分だけ用いてかまいません。後日、日本国内の風水師に自分の鑑定をチェックしてもらうときも「アルファベット+数字」表記の方位区分のままで通じます。通じなかったら「もぐり」的風水師かもしれません。

 なお、以下の24方位の表は玄空飛星派風水特有の区分ではありません。中国伝統風水の他の流派でも用います。そのなかで一番広まっているのが玄空飛星派風水のため前章の風水一般の基礎として記述してもよかったのですが本をあまり前後して開くとわかりづらくなるので、この章で扱います。まだ風水の方位は八方位だけと思っている方が多いかと思います。24区分で一般的ということに抵抗がある人が多いので編集の便宜上ここで紹介します。

 

表にある坐山とは建物の“通常、世間でいう”後方のことが多いです。したがって坐山度数とは玄関などがある正面のある方位ではありません。風水は前より後を重視する傾向があります。

 

坐とか向とかの名称が自称風水マニアの人が初耳でもショックではありません。本来の中国伝統風水に近づくための紹介本です。この本で鑑定の仕方がわからなくとも風水はどう学び、どう活用していけばいいか本書でわかればいいのです。インターネットで検索すると講座や関係図書は容易に探すことができますので案じるまででありません。

 すぐ本当の風水マニアになれます。

 

 

方位は360度のため坐山に対し向は必ず180度反対側のことをいいます。四柱推命に詳しい方は剋冲の関係と同じなので理解が早いと思います。360度なので文房具でも円盤の分度器を購入すれば下記表で方位区分ができます。透明で間取り図に乗せて方位が引ける風水盤があります。あると便利なのでネットで見つかったら購入をお勧めします。

ネットでの買い物が不慣れである。もしくはフィッシングサイトとか聞いてネットの買い物が怖い人は文房具店の分度器のままでかまいません。

 

 



読み方を間違えて自由に読んで頂いてもかまいません。

ただし、風水師に相談するときは勘違いされないように未は未満の「み」でなく「ひつじ」と読んでください。そうでないと巳(み)と区別がつきません。巳は「蛇の方位」と言っても間違われることはありません。笑われる?そんなことはありません。素人なのですから。他の方位と同音にならないかだけ気をつけてください。

たとえば申ですが「しん」と読むと「震」と区別がつきません。

まちがって東のレメディを西南にしてしまう可能性があります。メールと併せて確認とると間違いは少なくなります。よく鑑定依頼を電話でされるご婦人にはパソコンメールが不慣れでメールで予約を取ってくださいというとなしのつぶてになることがあります。

本書を取ったのを機会に慣れておくことをおすすめします。本書はアマゾンのオンデマンドのみ販売なので購入された本人は大丈夫だと思います。お家族の方でメールが不慣れな場合は教えてあげてください。

 

歴史に詳しい方は乾を「いぬい」と読まないでください。確かにお城で乾の館は「いぬい」と読みますが風水ではなるべく乾は「けん」と読んでください。

東北の方位は艮宮(ごんきゅう)といい24山の艮は「24山の“うしとら”」と言うなども配慮が必要です。たんにゴンと発音いたら通常は24山の艮と受け止めます。坤と聞き間違わないよう注意が必要です。

 

読みの訂正は簡単です。でも、タイムマシーンのように過去に戻れません。読み間違いで一度起きた凶事象は取り消せません。失言はごめんなさいですむかもしれません。でも、交通事故で怪我したら整形外科に通うしかありません。元に戻らないことも!お金もかかります。

なので、読みに自信がない方は欧米方式に表を見ながら「未はSW1、巳はSE3」と言いましょう。他の方位も同様です。

 

方位の表記の仕方として、もう一つです。

東北は「北東」、東南は「南東」でも通常、支障は出てきません。

ただし、東北は地名と勘違い、東南は耳では「盗難」の事象が出ると勘違いする場合もあります。なので、個人的には艮宮は北東、巽宮は南東と表記することにしています。

 

 

玄空飛星派風水特有の理論は他にも重要なのがあります。

本章では、「これを第1段階で知ってください」ということです。

次に知るべき重要事項は次章から始まります。覚えるべきでなく知るべきです。プロではありません。本を見ながら自宅を鑑定していいということです。他の専門的な本が難しく理解できなかった人のためインターネットのブログでわかりやすく解説していく企画も考えています。

※著作権の関係で次のこともあるのでご了承ください。

A 内容によっては解説できない。

B 事例が「ニュースで公知の事実」でも実在する企業なのでという場合

匿名にすることもありますが類推も可能なのでパスワード付ブログなる。

この場合でも一定期間経過でパスワード変更もしくは下書きモードで閲覧できないということもあります。

 

安易に無料で情報が手に入るのも問題だからです。またコピペで他のサイトに引用されないようにするためです。

 

ブログ記事を読み終えてからもう一度、専門書を読み直してください。目から鱗でしたら私としても執筆名利につきます。

 

この本は、あまり気負わず毎日の通勤鞄に密かに入れて待ち時間にそっと読むような感じに編集を意図してあります。

おっと!あなたの乗る電車が到着しました。ここにしおりを挟んで乗りましょう。

本書を鞄にしまって運よく座れたらしおりを挟んだここから読み始めましょう。

次の章は夢中になって下車駅を乗り過ごしてしまわないように分量を抑えてあります。

 この本で特別に風水のため時間を割かなくとも風水マニアでも他より上のクラスをめざせます。


第3章ここで終わり

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玄空飛星派(風水)における 山星と水星 について、初心者にも分かりやすい形でまとめます


🌌 玄空飛星派とは

  • 風水の一派で、時間(運の周期)と方位を組み合わせて吉凶を判断する流派です。

  • 「九星(洛書の九数)」を基盤とし、建物が建てられた時期と向きにより「飛星盤」を作り、家のエネルギー配置を読み解きます。


🏔 山星(さんせい)

  • 意味:家や土地の中で「人」に影響を与える星。特に 健康・人間関係・住む人の運勢 を司ります。

  • 「山=止まる」ことから、人の身体や静的な要素と結びつけて考えます。

  • 例えば:

    • 山星が良い方位にあり、そこに「山(高いもの、壁、家具など)」がある → 住む人が健康で家族仲が良い。

    • 山星が悪い場所に空間(窓や玄関)がある → 病気や不和が生じやすい。


💧 水星(すいせい)

  • 意味:家や土地の中で「財」に影響を与える星。特に お金・事業・社会的成功 を司ります。

  • 「水=流れる」ことから、財運や動的なエネルギーと結びつけて考えます。

  • 例えば:

    • 水星が良い方位にあり、そこに「水(池、噴水、道路、窓など)」がある → 金運・事業運が盛ん。

    • 水星が悪い場所に水の象意がある → 浪費や経済的損失を招きやすい。


🌗 山星と水星の調和

  • 理想的な住居は「山星は山に当たり、水星は水に当たる」配置です。

    • 山星が山(高い建物、丘、山、塀)に面し、

    • 水星が水(池、川、道路、玄関)に面する。

  • これを「山管人丁、水管財」と言い、
    山は人を養い、水は財を生む という基本原則となります。


⚠️ 注意点

  • 山星・水星の吉凶は「時運(20年ごとの三元九運)」に大きく左右されます。

    • 例:現在は「下元九運・九紫火星の時代(2024〜2043年)」なので、九紫が旺星、八白は退気星になります。

  • つまり「良い山星」「良い水星」かどうかは、建物が建った年と現在の運期で変わるため、個別の飛星盤を見ないと確定できません。


 

 


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