第3章 寅の巻「玄空飛星派風水について」 その1
風水には様々な流派があります。知れば知るほど流派の選択に悩みます。
三元派風水、三合派風水、そして方位の学問だと思っていた奇門遁甲にも風水があります。どれも本物で確かな風水術です。ただし、完全な形でどの程度に日本に伝わっているかが問題です。その意味で私は八宅派風水単独では鑑定できません。八宅単独で鑑定する人は少ないと思います。玄空飛星派風水を用いる風水師は知っていても用いることは稀です。
風水が今も進化し続けています。「古代の知恵」とかいう人は何を根拠に言っているのかわけがわかりません。超高層ビルにも適用できるように進化しています。事実、欧米のホテルにも採用されている事例が多く例外なく繁盛しています。小さな建物ではどうでしょうか?戦後間もない頃、ある外人さんが日本の家屋はウサギ小屋と中傷したことがあります。最近はうさぎ小屋でない家屋が多くなってきました。どっちにせよ玄空飛星派風水は、日本の一般的な個人宅でも出てくる事象を的確に捉えられます。鑑定のお客様からも確かにそのとおりの事象が起きていると私も実務を通して確認しています。南半球でも、ロジックを変えることなくそのまま適用になっています。
地球のどこでも、未来永劫に使い続けることが可能な風水です。
地球の回転が、少しずつブレテきているとか。地磁気逆転が過去地球にあったとか言われています。これが近未来的にあったとしても風水は学問的に発展してきたので地磁気逆転したらしたで新しい風水が編み出されるでしょう。けしてスピリチュアルではないので特殊能力は必要ありません。玄空飛星派風水のロジックも地磁気逆転がずれたらそれにあわせて新しく編み出されるのではないでしょうか? しかし、巒頭派風水は物の形状などが理論の中心なので地磁気逆転が発生した後も改変することなくそのまま使えるものと思えます。
なので、妄想か利害による自己都合で、何たらかんたら言う周囲の雑音に振り回されずに風水を学んでいきましょう。では、どの風水がいいのでしょうか?日本においては各流派のうち最も学ばれているのも玄空飛星派風水です。これがナンバー1であるかどうかはここで論じません。風水を学び活用するとしたら各流派でなるべく奥の深いところまで日本に居ながら学べる流派を選択するのが確かです。
事実、日本語で書かれている風水の本では一番充実しているのは玄空飛星派風水です。セミナーが最も多いのも玄空飛星派風水です。そして日本の風水師のなかで最も選択されているのも玄空飛星派風水です。
他の流派は、なかなか学ぶ機会がありません。中途半端に習得した流派より多くの著書やセミナーで学び、また風水師仲間同士で横の連絡が有る同志で情報交換が最も多いのが玄空飛星派風水です。日本だけではありません。英米にも広まり信用が高いので英訳でフライング・スター風水といいます。海外で活躍する日本人も現地でお世話になることもできるあけです。
すなわち、ひとことで言うと ・・・・いつの時代でも、どの国であっても、どのような建物でも活用できるのが玄空飛星派風水です。
さて、実用的な知識を期待して、この本を手にされた方はじれったくなったかもしれません。
前章で、九星が時とともに変わることを理解して毎年の風水を考えるという御話しをしました。 玄空飛星派風水の既刊で分かっている方にはフムフムだったと思います。
いくら学問的にでなく、実用的に書こうとされた本といえども省略しすぎが多い。 これはかえって混乱を招く可能性もあります。
なぜ、八白土星、九紫火星、一白水星の順にいいのか?
結論だけわかれば良く難しいことは省略してもいいという場合でも極端に省略するとかえってまずい 結果にもなりかねません。 「なぜ!?なぜ!?・・・」という思いが活用しようとする意志を遮るかもしれません。
オーディオで言えば国内製品を買っても海外製品を買っても「赤はプラス、黒はマイナス」と決まっています。風水にもこのような国際上でのお約束ごとが既に成立しています。このことから海外での玄空飛星派風水の浸透ぶりが伺えます。国際結婚され海外永住される方は、この区分を把握し地元の玄空飛星派風水師に相談してみましょう。
ここで玄空飛星派風水特有の時間とともに変遷する時のエネルギーを紹介しましょう。
玄空飛星派風水において20年を一つの期間として9つの分類をします。
第1運から始まって第9運まであり180年で第1運に戻る時のエネルギーの変遷です。
この変遷の過程で九星はそれぞれに強くなったり弱くなったりします。
「私は七赤金星の生れなので強くしてくれる土の五黄土星がいいのでしょうか?」とはいきません。 適している適していない。相性がいい悪いではありません。
20年の区分においては
「強いが吉で、弱いが凶」の原則
これなのです。
今の第8運は八白土星が最強なので最大吉です。七赤金星は第7運のとき最大吉でしたが
2003年で第7運が終わったのでエネルギーが減衰したので凶の格付けになったわけです。
※格付けというのは凶星という位置づけになった以上、今年は七赤金星の年なので強くなって 今年だけ吉星になるということはありません。ますます凶の度合が増します。
ここでは混乱しないように簡潔にとどめておきます。
ここで「あの~ぉ!私、七赤金星生まれなので今は運が悪いということでしょうか?」 とい声が出てきそうです。前章に書いたように気学の概念はここでは一切捨ててください。 また風水であって命理ではありません。 命理(めいり)の理論をそのまま風水に持ち込んではいけない場合があります。 ※命理とは四柱推命で誕生日の鑑定をするときに使われます。
表にすると次のようになります。現在のサイクルで作成してあります。
以降、第2運、第3運・・・と循環する。ただし、同じ第8運でも180年前の第8運とは異質です。
数字は、各20年区分で一番強い九星を示しています。その強さは「旺気、生気、進気、衰気、死気」で 表示されます。初めて聞く方は理解できません。 本書では、順に力量「5、4、3、2、1」と表示します。「5(旺気),4(生気),3(進気)」 の各力量が吉、「2(衰)、1(死気)」の各力量が凶です。四柱推命では旺相休囚死という 五行の力量表示があります。これも5段階です。ですが四柱推命の五行概念そのままにならないことに ご注意ください。
人の生命エネルギーと自然界の気のエネルギーとは影響はあっても異質です。
かつて大阪で第4運の建物を鑑定したことがあります。登記簿の内容すら怪しくなってきます。 しかし、大幅な増改築があった場合は第4運でなくなります。 鑑定する際は、増改築歴も調査する必要があります。 歴史的に保存されている寺社など以外は増改築がなされていることが多いです。 それらの資料がない場合は増改築の仕方をみれば何時ごろというのが察しつきます。 20年単位ですから間違える可能性は低いです。違えば当初の前後で鑑定しなおします。 どこで違ったとわかるのでしょうか?違えば過去の事象が違います。
第7運に変わったと思い第7運としてレメディ(改善策)をして効果がなかったら第6運のレメディをします。ここで効果が確認できれば以降は第6運の風水として扱います。
これで古い建物で築年不明、改築不明につき、どのチャートを使えばいいかわからなくなっていた人は 希望が持てたと思います。
ここで言うチャートととは各方位にどんな星があるか上記の建築時期、建物の向きの分類により 一覧表があります。これは既刊の玄空飛星派風水の本で学ぶことができます。
各年代の数字は単なる順序の数字でしょうか?いいえ、そうではありません。
西暦をみると現在は第8運であることがわかりますね。この8は八白土星の「八」のことです。 そのため2004年から20年間は八白土星の意味するところの事象が目立つようになっています。 少年という意味から、この期間に教育を受けた男の子は第9運で活躍することが多いとも思われます。 2008年北京オリンピックでは女性の活躍が目立ちました。それは第7運中に教育を受けたからです。 7は七赤金星です。この星の意味の一つに「少女」があるからです。
以下、遡って第6運の「6」は六白金星、第5運の「5」は五黄土星、第4運の「4」は四緑木星・・・ という具合になります。(戻って、表の右列をもう一度ご覧ください。)
第8運だけ事例にあげましたが他も同様に解釈していきます。
次に方位区分です。
玄空飛星派風水ではさらに各方位が3均等に分けられ24の方位細分化が行われます。
すると1方位につき15度です。この15度以内なら皆おなじ風水かというとそうではありません。本書ではページ数の関係で詳細は割愛しますが境界線に限りなく近づいている。もしくは空亡線なる角度である場合は急務を要します。たいへん高度な術です。
自分で鑑定してさっぱり現状がよくならない。もしそうしたら空亡線に乗っている可能性があります。この場合は、プロの風水師に直ぐ鑑定依頼しましょう。
また、前項の九星においては定位置というのがあります。これを元旦盤といいます。
表にすると次のようになります。
すなわち、今まで気学を学んでこられた方にはなじみの表です。
二十四方位とは
北はじめ8方位には、それぞれ3区分あります。欧米に玄空飛星派風水が広まったためアルファベット語圏の方が使いやすいように新たに設けられた区分があります。欧米人は、どうも漢字は文字でなく幾何学模様にしかみえないようです。故に文字で方位区分するときは下記左端のN1からNW3の24方位区分を使い、壬から亥までの漢字を用いない場合もあります。下記の表のとおりです。漢字がなくても不思議ではありません。欧米人の風水師に、漢字で壬と書いて通じないときはN1の方位と書けば通じます。欧州で通じて英米で通じないということもありません。国際規格化しています。たとえばイタリアの風水師にもN1といえばあなたと同じ壬方位を示します。
オーディオで言えば国内製品を買っても海外製品を買っても「赤はプラス、黒はマイナス」と決まっています。風水にもこのような国際上でのお約束ごとが既に成立しています。このことから海外での玄空飛星派風水の浸透ぶりが伺えます。国際結婚され海外永住される方は、この区分を把握し地元の玄空飛星派風水師に相談してみましょう。
日本より欧米諸国の方が玄空飛星派風水は普及しているのではとさえ思えます。どこにいるのかと欧米人風水師をさがすのは簡単かもしれません。また偏見でみられることは日本よりまれです。
とはいえ、キリスト教文化圏では、場合によっては神以外の人間が予言するかのようなことは嫌われているかもしれません。風水をキリスト教文化圏でお話しするときは間取りの便利なロッジクと言っておいた方が、まずは無難かもしれません。聞いた相手が風水の英語訳で「Feng Shui」だね!知っているよと興味を示して確認するといいかもしれません。
風水の三元九運とは?|2024年から始まる「第9運」は女性が輝く時代
三元九運とは?
風水には「三元九運(さんげんきゅううん)」という考え方があります。
これは 180年を大きな1サイクル として、20年ごとに区切りをつけて世の中の運気を読み解く方法です。
20年ごとに「第1運」から「第9運」までの9つの時期が巡り、また第1運に戻るという循環を繰り返します。
それぞれの運には「九星」が対応しており、時代のテーマや人々の生き方のヒントを示しているのです。
第1運から第9運までの特徴
第1運 一白水星(1864〜1883、2044〜2063)
始まりのエネルギー。若者や新しい知恵が台頭する時代。
第2運 二黒土星(1884〜1903、2064〜2083)
母性と大地の力。家庭、堅実さ、農業がテーマ。
第3運 三碧木星(1904〜1923)
若さと革新の時代。新しい文化や技術が芽吹く。
第4運 四緑木星(1924〜1943)
交流やネットワークが広がる。通信や交通が発展。
第5運 五黄土星(1944〜1963)
大きな変革期。混乱や戦争を経て再生する時代。
第6運 六白金星(1964〜1983)
権威やリーダーシップが強調される。高度経済成長期。
第7運 七赤金星(1984〜2003)
娯楽やお金、楽しみが中心。バブル経済や消費文化が象徴的。
第8運 八白土星(2004〜2023)
家庭や住まい、土地に価値が置かれる時代。安定を求める流れ。
第9運 九紫火星(2024〜2043)
情熱と知恵、発信力がテーマ。中年女性が象徴となり、女性の活躍がクローズアップされる。
イタリアの首相は女性
そして日本では高市早苗が自民総裁歴史上初
2024年から始まる「第9運」は女性の時代
現在、私たちは 第9運(2024〜2043年) を迎えています。
この時期をつかさどるのは「九紫火星」。
象意は 火・太陽・輝き・直感・中年女性。
つまり、まさに 女性が主役となる20年間 なのです。
これまで地道に頑張ってきた女性たちが光を浴び、評価されやすい時代。
仕事でも家庭でも「自分らしさ」を大切にすることが、運気にのる秘訣です。
ワーママに贈る第9運の過ごし方
毎日、家事・仕事・子育てに追われて大変なワーママ。
でも風水の流れを見れば、今は あなたが輝ける時代 です。
小さな挑戦でも「やってみる」
SNSやブログで経験を発信する
女性同士のつながりを広げる
これらは第9運のエネルギーととても相性が良い行動です。
火のように一瞬で広がるように、あなたの頑張りは必ず誰かの目に留まり、評価されます。
まとめ|太陽のように輝くあなたへ
三元九運は20年ごとの時代のサイクル。
現在は第9運(2024〜2043年)、象徴は九紫火星。
女性、特に中年女性の活躍がテーマ。
ワーママにとっては「努力が光に変わる時代」。
太陽のように笑顔を絶やさず、自分らしさを大切にしてください。
あなたの輝きが、家族や社会を明るく照らしていきます。
👉 この流れを意識すれば、日常の頑張りがもっと前向きに感じられますよ。
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