第2章 丑の巻「基礎概念(用語と心構え)」後編
九星による続柄別の配置にも、あまり拘らない方がよろしいです。
すなわち、後天八卦の元旦盤をもとにした解釈です。
一白水星は、坎宮が定位置なので中男の部屋は北に
二黒土星は、坤宮が定位置なので妻、老母の部屋は南西に
三碧木星は、震宮が定位置なので長男の部屋は東に
四緑木星は、巽宮が定位置なので長女の部屋は東南に
五黄土星は、中央が定位置なので該当する続柄はありません。
六白金星は、乾宮が定位置なので父親の部屋は西北に
七赤金星は、兌宮が定位置なので少女の部屋は西に
八白土星は、艮宮が定位置なので小男(末男)の部屋は東北に
九紫火星は、離宮が定位置なので中女の部屋は南に
とネットなどで紹介されています。
しかし、これは説明が簡単だ。聞いている方も理解が早いというだけで最終的な決め手ではありません。無料で知りえる風水とはこの程度のものしかありません。
身銭をきって本を買ったりセミナー等に参加すると次元の高い判断ができます。
たとえば東が吉方位なら長男の部屋にし、他の吉方位は他の兄弟姉妹から他の方法で部屋割りをする。ただし、東が凶方位になる場合、長男は別の吉方位にしてもかまわないなどです。
さらに上級は、玄空飛星派風水の山星・水星による判断をメインにする方法です。これによると八宅派風水などは、あまり出る幕はございません。
「どうも今までどおりの風水ではだめだな!」とわかってきたでしょうか?
巒頭の一例
先に出てきた巒頭を具体的に例示していきます。
四神相応について
前後左右に神獣を配した風水
図案化するときは一般に南が朱雀(赤い鳥)、北が玄武(亀)、西に白虎、東に龍を配置する。
しかし、実際に活用するときは東西南北に左右されない。
たとえば
『建物』 前方が朱雀、後方が玄武、そして前から見て左が白虎で右が龍である。
ゆえに前方が明るく開けている。後方が亀の甲羅のように高い建物がある。前から見て左より右が高いと白虎と龍の上下関係が正しくなって吉とする。
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見方をかえて解説します。
※神獣の方位の定位置方位は上記のとおりである。
しかし、応用においては建物の内部からみて
前方が朱雀、右が白虎、左が龍(ブルーでなくグリーン)、後方が玄武となる。
東西南北を問わない。白虎より龍の方が格は上なので玄関において下駄箱は
龍側にあるのが望ましい。
※青龍の青は中国では英語のグリーンです。英語のブルーの龍の風水グッズを見たらお笑いですね。昔は日本の信号は何故か緑なのに青になったら渡ると小学生の時に教育されました。
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奇門遁甲にも風水はあります。四神相応でなく八門により論じられております。八方位カバーするので併せて判断するとよい。時間経過が必要な理気によらないので築年月日が不明な建物でもある程度のところまでは鑑定できる。
なお、現実には完璧な物件は見つけるのはたいへんである。決め手は前方と後方である。
つまり前方が広く明るいこと、なおかつ、玄関と門が適切であること。
後方が空地でなく選ぼうとする物件より高い建物であることです。これは最低限度条件を満たす必要があります。
後方は、奇門遁甲風水で3分類されます。それは生門、休門、開門です。どれか1つだけでも条件を満たしてほしいものである。本書は風水師になるための本ではなく将来、生き甲斐を持って頑張りたいので順調に物事を進めたい。ついては風水を活用したいという方のための本です。
風水師から物件が完璧でない状態を鑑定書で明らかになった場合、対策を教えてもらえばよろしいのであって生門、休門、開門等の用語はうろ覚えでよいのです。奇門遁甲の八門で他の傷門など凶とされている方位の建物は自分の建物との高さの相対関係により吉凶が決まります。凶門だから悪いというわけではありません。
広い土地であれば意図的に完璧な奇門遁甲風水ができてしまいます。東日本地震以降に倒産などで数千坪の物件を格安で購入する事例があります。鑑定すると土地周辺は悪くはありません。この場合は完璧な奇門遁甲風水が可能です。
では、わが社は、どうすればいいの?風水師に鑑定依頼してください。鑑定書をみれば書いてあります。専門用語が書いてあってもうろ覚えで大丈夫なようにサポートしてくれます。貴方が熱心であれば覚えようとしなくともいつの間にか暗記しています。奇門遁甲風水をここで解説しないのですか?玄空飛星派風水をメインにしているので本書ではスルーします。
しつこいようですが、風水師におんぶにだっこではいけません。もしかしたら適当にあしらわれてしまっているかも?勉強して詳しいと手抜きはできませんよね。また2泊3日だけのセミナーを3回受けただけでペーパーライセンスかもしれません。ブログではけっこうすごそうなことが書いてあるかもしれません。依頼したら「なんちゃって」?。
そうならないためにも鑑定依頼する人選のためにも本は手当たり次第買って読んでみる。セミナーがあったら参加してみてください。そこで挫折など考えないことです。
風水活用は受験勉強でもなければ資格試験でもありません。わからないときは関連する風水の本を開いてください。カンニングいつでもOKです。セミナーの再履修も割引で可能な場合もあります。
自宅や会社の玄関や門から見える景色はどうなっていますか?
町内のごみ集積所?枯れそうな古木?・・・そうならないように新築は設計してください。建売で玄関や門の位置から見た景色が風水NGにならないように探すことが大事です。
龍や白虎の配置のある隣家などの「風水でのかぎ括弧つき」=「砂」、(サンドでなくて!)の高低は重要です。白虎は自宅(自社)より低く、龍側は自宅(自社)より高いことが望ましい。 また、一方が道路などで分断されていないか良く観察されてください。
自宅でなくとも会社訪問した時にも役に立ちます。
この会社は、なかなかいい風水の自社ビルなので取引した方がいい。だが白虎に該当する砂(左隣のビルのこと)が龍(右隣のビルのこと)より高いのがたまに傷である。おそらく女社長の権限が強すぎ男性社員の扱いが横柄である可能性が読み取れたとします。どうも男性Aチームは、現在は、「たいへん良い成績だが長続きするであろうか」と疑問に思えたら取引は優位になります。
実際に現場に行かなくともインターネット上の地図で確認できる場合が多いです。訪問事前に風水知識で交渉テクニックをどうするかにも活用できます。ホテルの貸し会議室を利用して交渉するときは今年の吉方位に座る。室内にも巒頭があるので厚い壁を背にして座る。相手は後ろが窓になっているようにする。上座に窓があったらお願いしたとおり座って頂いて失礼もありません。
自分の自宅だけのために多くの風水の勉強時間と費用が気になる方でも、このように様々なところで応用が利きます。風水の勉強のために努力した以上に、投資した費用以上にバックしてくることも可能です。
念のため申しておきます。玄関と門の風水は上記だけ知っても十分ではありません。他の重要な鑑定ロジックがございます。併せて活用してこそ効果があります。枯れ木やごみ集積所がなくとも住宅街のほとんどは向かいの家が見えるのが普通です。凶でなくとも吉とはならないことがほとんどです。玄関においては水星・山星の理気を考える必要があります。
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入り口から対角線の角を財方といいます。ここを自分の席にしたいところですが上座になって接待としてはまずい場合
→本年の吉方位に座るとよろしいです。
2018年なら万年暦をみると九紫火星が中宮です。
東南が入り口とします。下座ですが現在は最大吉の星です。財方の西北は一白水星で小吉です。お互いに吉方位に座っていますが自分の方が優位です。でも財方の一種でもあるので、相手の交渉テクニックが才能のある方でしたらリードされるかもしれません。
そのときは、もう少し近くにどうぞと北に寄ってもらいます。2018年は三殺が亥・子・丑の範囲であります。亥は西北の北よりで寄ってもらいやすいです。
食事が来たら書類が汚れますので北のテーブルでどうぞ!
ここは五黄土星で大凶星です。自分が交渉テクニック下手でも、この日は優位に立てます。いつも同じ会議室が利用できるとも限りません。よい風水を有利に活用できたときは、その日のうちに内諾をもらえるようにしましょう。
参考
2018年飛星図
※三殺は北90度範囲
上記により東南に入り口がある貸し会議室を予約する。相手を上座である方でも後ろが窓である場合などは財方の位置でも恩恵がありません。入り口側は通路で通常は窓がなく壁になっています。
入り口が東の場合は定位置が入り口を見るように座れるのでさらにベターです。こちらが数人の場合は下座になるので貴方が南の4や西南の6に座る場合でも後ろが壁な分、優位です。8のある東南の担当者から説明させますからと段取りをしましょう。
そもそも4と6は相手側の3、5、よりは優位に立てます。
以上は会場の風水の活用です。
ところが貴方が遠方から2時間以上もかけて出張してきたのなら方位の作用がでます。
この場合は奇門遁甲の時盤を使います。同じ吉方位でもビジネスの吉方位でなければいけません。旅行にいい方位というのもあります。夜の接待が楽しいだけでビジネスは結果が出せません。これでは吉方位の意味がありません。
なので、遠距離の場合は風水+ビジネス目的の奇門遁甲吉格局が実行できる日程を組むことです。これが可能なのは、はやめはやめの先手必勝で段取りをつけて自分から何月何日何時は都合がいいか相手にお伺いを立てる。現実は、思惑通りにいかないことにあるのでとりあえず凶方位にならない時盤で出発し結論を出さずに帰ればよろしいのです。
後日、自分の吉日に電話して「お返事いただけますか?」と自社のもっとも良い風水の位置で吉方位に向かってお電話してください。
なお、奇門遁甲では日程で凶方位しか取れなくとも大丈夫な術があります。当方の向盤と相手の坐盤を比較して当方が有利になるように出発する術もございます。希望の方は鑑定依頼されてください。
次章からいよいよ本題の南向き副題での「陽だまり風水」が始まります。

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